社会
チェルノブイリから福島へ
私たちは、チェルノブイリから学ぶべきではないでしょうか。
チェルノブイリで起こったことが、福島でも起こりつつあります。
福島原発事故から1ヶ月後の4月12日に「レベル7」へ訂正され、
それまでに放出された放射性物質は、37万~63万テラベクトル。
これはチェルノブイリの10分の1の放出量と言われます。
(広島型原爆の50個分に相当)
この数値は大気中に放出された放射能だけを計算したもので、
海に放出された莫大な量は除外されています。
その後も放出され続けていることを考えると、
チェルノブイリを超える可能性があるでしょう。
1号機メルトダウンのニュースが、2ヶ月後の5月12日。
2~3号機も、メルトダウンの可能性大。
すでに大量の放射能が放出され、周辺住民はもちろん
東京に住んでいる私たちも被曝しています。
チェルノブイリの現状を知れば、これから日本に起こることが
見えてくるのではないでしょうか。
白血病やガン患者も、数年後~10年後から増えると
予想されますが、被曝との関連性を証明できないために
実際の被害よりも低く公表されることになるでしょう。
先日、チェルノブイリを50回以上訪れ、取材を重ねてきた
広河隆一氏の本を読みました。
暴走する原発 チェルノブイリから福島へ これから起こる本当のこと
広河隆一氏は、3月13日から福島原発周辺の町を訪れ、
放射線を測定するのですが、双葉町では検査器の針が
振り切れて、毎時1000マイクロシーベルト以上でした。
しかし人々は高濃度に汚染されていることを知らされて
いないため、自宅へ荷物をとりに帰ったりしていたのです。
また、福島県の学校の放射線量基準値、毎時3.8マイクロシーベルト
というのは、チェルノブイリから4キロ離れた所にある「死の街」で
居住が禁止されているプリピャチ市の毎時3~4マイクロシーベルト
と同じ値です。
これから私たちは、どうしたらいいのか。
チェルノブイリから学ぶべきでしょう。
チェルノブイリ特集 第2回 子供に何が起きたか(’93.5)
チェルノブイリ特集 最終回 少女の体に放射能は 衝撃的レポート(’94.7)