思ったこと
神々の黄昏
先日、METライブビューイングのリングチクルスを観に行った時、
「ジークフリート」が終わって、「神々の黄昏」が始まる前に、
食事のために外に出たんですが、東劇に戻る時に撮った写真です。
この空を見上げた時、(神々の黄昏だなぁー)と
なんとなく感じました。
ヴォータンを長とする神々の世界が、今の世界の特権階級の
人々の世界だとしたら…。
今のシステムは、いずれ崩壊する時が来るんだろう。
トネリコの木から作られたヴォータンの槍には、
ルーン文字で神聖なる契約の文言が刻まれ、その契約によって
ヴォータンは世界を治めることができたのです。
しかし、その槍は、恐れを知らぬ人間のジークフリートが鍛えた
ノートゥングという剣によって打ち砕かれました。
もし、あのラインの黄金がウランだとしたら…。
ウラン(黄金)から生み出された原子力(指環)を手にした者は
いずれ滅びて、放射能(指環の呪い)は自然界の手に委ねられ、
何百万年とか何千万年という長い時を経て、
やっとその力を無効化することができるんだろう。
愛を断念した者だけが鍛え上げることのできる指環は、
愛のため自己犠牲の道を選んで火の中に身を投じた
ブリュンヒルデによって、ラインの娘たちに返されました。
ラインの川の流れだけが、指環の呪いを解くことができるのです。
そんなことを、いろいろと考えました。
2012-08-26 | Posted in 思ったこと | No Comments »