思ったこと

神々の黄昏

先日、METライブビューイングのリングチクルスを観に行った時、

「ジークフリート」が終わって、「神々の黄昏」が始まる前に、

食事のために外に出たんですが、東劇に戻る時に撮った写真です。

北村ノアの占いサロン-Image307.jpg

この空を見上げた時、(神々の黄昏だなぁー)と

なんとなく感じました。

ヴォータンを長とする神々の世界が、今の世界の特権階級の

人々の世界だとしたら…。

今のシステムは、いずれ崩壊する時が来るんだろう。

トネリコの木から作られたヴォータンの槍には、

ルーン文字で神聖なる契約の文言が刻まれ、その契約によって

ヴォータンは世界を治めることができたのです。

しかし、その槍は、恐れを知らぬ人間のジークフリートが鍛えた

ノートゥングという剣によって打ち砕かれました。

もし、あのラインの黄金がウランだとしたら…。

ウラン(黄金)から生み出された原子力(指環)を手にした者は

いずれ滅びて、放射能(指環の呪い)は自然界の手に委ねられ、

何百万年とか何千万年という長い時を経て、

やっとその力を無効化することができるんだろう。

愛を断念した者だけが鍛え上げることのできる指環は、

愛のため自己犠牲の道を選んで火の中に身を投じた

ブリュンヒルデによって、ラインの娘たちに返されました。

ラインの川の流れだけが、指環の呪いを解くことができるのです。

そんなことを、いろいろと考えました。

2012-08-26 | Posted in 思ったことNo Comments »