思ったこと

サイレン ~命を救う声~

自分のブログを読み直していて気付いたのですが、

1月22日に、大きな津波が来る夢を見ていました。

こちらの記事

夢の中で、お城の高い場所に避難して、

(津波を避けるのに、こんなにまで高い場所に

登る必要があるのかな?)

と思っていたことを記しています。

そして、人から借りたカメラを取りに、海に戻ろうとすると

街は、戒厳令のような状態になっており、

あちこちに兵隊みたいな人たちがいて、とても危険な状態。

と記しているのですが、これは、福島原発周辺の

今の状態を想起させるような場面です。

そして、地震の1ヶ月前の2月11日には、

こんな不思議な夢も見ていました。

こちらの記事

腰まで海に浸かって、不安定な足場を渡る女性たちと、

海の中のたくさんの水の精を見て、恐れを抱く夢。

それを読み返したとき、私は昨日のニュースで知った、

宮城県南三陸町の危機管理課職員、遠藤未希さん(25才)

のことを思いました。

『東日本大震災:「早く逃げて」命かけた防災無線…南三陸』

街全体が津波にのみ込まれ、約1万7000人の人口のうち、

約1万人が行方不明の宮城県南三陸町。

地震後、高さ10メートル以上の津波が町役場を襲ったが、

その津波に襲われるまで、防災対策庁舎(3階建て)に残り、

「早く逃げてください」と、防災無線放送で住民に最後まで

避難を呼びかけ続けた遠藤未希さん。

街ごと津波にのまれていく映像を何度もテレビで見ましたが、

あの時の避難を呼びかける声は、彼女だったんですね。

あの状況下では、自身も避難してしかるべきなのに、

持ち場を離れず、アナウンスし続けた遠藤未希さん。

避難の呼びかけを続けることで、一人でも多くの人が

助かってほしいという祈りの気持ちや、自分の使命の重さを

感じていたのだと思います。

そのことを知った時、涙があふれて止まりませんでした。

まだ行方不明とのことですが、彼女が見つかってくれることを

心から祈っています。

警報という意味の「サイレン」という言葉の語源は、

ギリシャ神話で登場する、船乗りを美声で誘惑し難破させる

半人半鳥の精、セイレーンと言われます。

人魚や水の精などとも表現されます。

危険が迫っていることを知らせる警報は、

人の命を左右する重要な役割であり、

彼女の声は、文字通り「サイレン」=人々の命を守るための

警報の役割を果たしきったのだと思います。

その行為は、あまりにも尊いです。

2011-03-22 | Posted in 思ったこと2 Comments »