社会
あまりにもお粗末なストレステスト
今回の大飯原発再稼働の根拠となったストレステストの
経緯について、ネットで調べてみました。
ニュースで、多少の経緯は見ていましたが、
ここまでひどい状況とは…。
以前から指摘されているとおり、
今回の福島第一原発事故の責任者である保安院と
安全委員会が原発の安全を評価するということ自体、
本当はおかしいんですけどね。
旧態と変わらず、元格納容器の設計者である専門家が
審議を尽くす必要があることを訴えても、
「きりがないですから、このへんで」
と、切り上げています。
その時の様子はこちら↓
「1次評価のみ納得できず」大飯原発「妥当」評価に専門家批判（２）
専門家の意見にまるで聞く耳を持たない保安院。
保安院が形式だけで進めようとしているのが、よくわかる。
結局、「みなさんから聞いた意見を、私たちでまとめて提出します」
つまり再稼働ありきの自分たちの判断だけで急いで
通そうとしているのが、よくわかる。
元東芝原子炉格納容器設計技師の後藤政志さんは、
今回のストレステストの信用のなさについて、
このように語っています。↓
また、古賀茂明さんによる大飯原発視察の様子は、こちら↓
こんなこったろうと思いましたが、
保安院、安全委員会に、原発の安全が守れるわけがない。
第二第三の福島が出てもおかしくないでしょう。
（もちろん、そんなこと許されないです）
今回の福島第一原発事故は、格納容器が爆発していれば、
日本が壊滅するところだったのです。
当時の管首相が「東日本が壊滅する」発言をして叩かれましたが、
本当にそうなるところだったのです。
それを免れることができたのは、たまたまなのです。
その危機感を肌身で感じた管首相だからこそ、
「脱原発」発言をしたのでしょう。
そこで、「なんてとんでもないことを言うんだ！」と引きずり降ろされ
かわって担ぎ出されたのが、現在の野田ですね。
今回のストレステストは、「電源車を何台用意します」とか
「人員をこれだけ確保します」とか、そういう類いのもの。
外側からの対策を考えただけで基本設計を見直していない、
そんなものは技術ではない、と後藤さんは語ります。
こんな状況で、あたかもストレステストをやったかのように
問題ないとするのは、ものすごく問題だ、とも…。
長くなるので、今日はこのへんにしたいと思いますが、
最後に、ミュージシャンの坂本龍一氏による
大飯原発再稼働反対の曲をご紹介します。⇒ こちら
また、坂本龍一による呼びかけで開催する脱原発フェス
「NO NUKES 2012」、 7/7・8の音楽ライブが、
インターネットで全世界へ生中継されるとのことです。
⇒ こちら
