エンターテイメント

ビゼー〈カルメン〉

昨日、銀座テアトルシネマで映画を観た後は、
そのまま東銀座まで歩いて、今度はMETのアンコール上映
ビゼー〈カルメン〉を観に行きました。
指揮：ヤニック・ネゼ＝セガン　演出：リッチャード・エア
出演：エリーナ・ガランチャ（カルメン）、バルバラ・フリットリ（ミカエラ）、ロベルト・アラーニャ（ドン・ホセ）、マリウーシュ・クフィエチェン（エスカミーリョ）
有名なだけあって、知っている曲のオンパレードという感じです。
ただ「闘牛士の歌」では、昔ＣＭでやっていた
♪たったーの３分、親子丼～、ごはんにかけて親子丼～♪
のフレーズが、どうしても頭の中をめぐってしまうんですよね。
しかも、この曲は、このオペラの随所で出てくるため、
そのたびに、♪たったーの３分♪が、グルグルします。
これには、困ってしまいました
カルメンをやったエリーナ・ガランチャは、イメージぴったり
ということで、評判はいいそうです。
なんですが、私としては全然、物足りませんでした。
たしかに若さ、容姿、ダンスの上手さは申し分ないし、
歌もたぶん上手いんだろうと思うんですが、
「カルメン」というわりに、激しくない。
歌はきれいに歌っていると思うんですが、
なんかさらーっとしていて、ちっとも面白くないのです。
演技も、私にはなんか表面的に見える。
内面から激しく出てくるものを感じませんでした。
たぶん、このカルメンを観る前に、YouTubeで、
マリアカラスのカルメン「ハバネラ」を視聴したせいかも…。

ぐっと人の心を惹きつけて離さないこんなカルメンを観たら、
なかなか他のカルメンを受け入れにくいかも。
歌い方や存在感や感情の入れ方が全然、違う。
カルメンって、こんな感じだと思います。
昨日のカルメンより、先日のトスカの方が、
ものすごく激しかったなぁー。
それから、カルメンの中にはタロット占いをする
シーンがありますね。
カルメンが何度やっても、めくるカードが全部
「死」のカードになってしまうんですね。
やっぱりジプシー姿でタロットをやると、絵になりますね。
最後は、ドン・ホセに殺されるカルメン。
それをカルメンも望んでいたんではないかなぁーと
いう気がしなくもない。
他のカルメンも、観てみたいです。