エンターテイメント

ヴェルディ〈オテロ〉

昨日は、METライブビューイングで
ヴェルディ〈オテロ〉を鑑賞してきました
原作は、シェイクスピアの四大悲劇の一つ、
「オセロ」ですね。
「オセロゲーム」の名称の由来だそうです。
黒人の将軍オセロと、白人の妻デズデモーナの関係が
めまぐるしく展開することから、つけられたようです。
ストーリーは、いたってシンプルで、将軍オテロと
その副官のカッシオに恨みを頂くイアーゴが、
オテロの妻デズデモーナとカッシオの関係に疑惑を
抱かせるよう、オテロに吹き込んでいくのです。
妻を愛するオテロは、疑心暗鬼になり、
無実の妻を殺害してしまいます。
その直後にイアーゴの悪だくみが発覚し、
オテロも自害して果てるのでした。
これと似たことって、私たちの身の回りにも
わりとあるのではないでしょうか。
何かの意図をもって、人にそう思わせようと
他の人のことを言う人って、いますよね。
本当は、自分の目で見たことや感じたことを
信じるべきですが、人から言われるとそうなのかな
と偏った見方になってくることがあります。
人間の弱さとか、恐ろしさを感じますね。
とても普遍的な人間の心理を扱っていると思います。
オテロのことを、なんて愚かなのだろうと他人事のように
思うことはできないはずです。


個人的には、ルネ・フレミングの美しい声と
すばらしい演技を見れたので、大満足です