本
中国と韓国の経済(1)
昨日、本屋さんで買った二冊の本、読みやすかったので、
あっという間に読んでしまいました。
一冊は中国に関する本、もう一冊は韓国に関する本で、
両国の現在の経済状況について書かれていました。
まずは、中国の方ですが、
- 「中国の終わり」のはじまり ~習近平政権、経済崩壊、反日の行方~/徳間書店
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台湾出身の黄文雄氏と、中国・四川省出身の石平氏の
対談形式となっており、とてもわかりやすいです。
日本人の中国観、とくに「これからは中国の時代だ」といった
幻想を抱いている人たちの中国観が、いかに間違っているか。
お二人とも、中国の政治、経済の未来は絶望的であること、
習近平の体制は、前任の江沢民や胡錦濤のように2期10年を
全うできない、いずれ政権は崩壊せざるをえない、
という見方は、一致しています。
2012年夏、ヒラリー・クリントン国務長官は、ハーバード大学の
演説で、「20年後に中国は世界最貧国に転落する」と
述べていますが、本書を読めば、それが納得できます。
また、日本人は「話せばわかる」と考えていますが、
中国人は「問答無用」で聞く耳を持たない。
日本がいくら尖閣諸島に関する資料を出しても、
その資料に対する理論的な反論がないどころか、
そもそも読まないのだとか。
日本のものを読むだけで売国奴と見なされますから、
「そんなのは嘘だ」とはねつけるわけです。
すでに中国ではバブル経済が弾けており、
経済的な危機が間違いなく訪れます。
これまでなんとか抑えていたさまざまな矛盾が
一気に噴出してきます。
経済崩壊、デモや暴動の頻発、国内動乱、
それが続けば、共産党政権は崩壊します。
この難局を乗り切るには、中国には2つの手しかなく、
1つは反日、もう1つは政治改革の断行ですが、
政治改革はムリなので、反日に走るしかない。
中国国内の知識人の多くは、習近平のことを
「ラストエンペラー」と呼んでいるとか。
どうせラストエンペラーならば、華やかに改革をやって、
死中に活を見出すしかないと、石氏は述べています。
中国は、中華思想を捨て、普通の国になっていくのが、
中国人にとって一番幸せでしょう、とも。
最後に、政治改革を行うにせよ、大動乱が起こるにせよ、
中国の分割・民主・独立が進んでいくことになるだろうと
黄氏は予測しています。
少し長くなってきたので、韓国については、この次に。