社会

国会で脱原発の訴え

昨日は、午後1時から参議院・行政監視委員会にて

40年前から原発の危険性を訴えてこられた京都大学助教の

小出裕章先生をはじめ、元東芝・原子炉格納容器設計者の

後藤政志氏、「原発震災」を指摘していた神戸大学名誉教授の

石橋克彦氏、ソフトバンク社長の孫正義氏が参考人として

招かれるということで、原発廃止への思いが国会に届くようにと

祈るような思いでいました。

原発反対のこれらの方々が、国会に招かれて意見を

述べるというのは、これまでになかったことなので、

脱原発への第一歩ではないかと思います。

TV中継されなかったのは本当に残念ですが、

インターネットで中継されていました。

【会議名】

「参議院行政監視 委員会」

行政監視、行政評価及び行政に対する苦情に関する調査

(原発事故と行政監視システムの在り方に関する件)

【参考人】

★京都大学原子炉実験所助教 小出裕章氏

★芝浦工業大学非常勤講師 後藤政志氏               

★神戸大学名誉教授 石橋克彦氏      

★ソフトバンク株式会社代表取締役社長 孫正義氏

※映像は、こちら↓

参議院USTREAM中継 脱原発への道 1/2

参議院USTREAM中継 脱原発への道 2/2

限られた時間の中で、小出先生はじめ参考人の方々が

真剣に原発のことや今後の代替エネルギーのことを

訴えていました。

内容には、とても重要なことが含まれていて、

小出先生の計測による3月15日の東京の放射線量が

とても高かったのですが、原子炉研究所の所長から

「パニックになるから、公開しない方がいい」

と止められたのだそうです。

その時のデータの内容は、こちら

もうやめよう、原子力 ほんとうに(PDFファイル)

3月15日 東京を襲った「見えない雲」(PDFファイル)

つまり3月15日、東京都民は一日で1ミリシーベルトの

被曝をしていたことになります。

(1ミリシーベルトは、一般人の年間の許容値)

また、孫社長による提言内容の資料は、こちら↓

新たなエネルギー政策への提言

また、この日は、「子供20ミリシーベルトを撤回せよ」

と、福島の親たちが立ち上がって、文部科学省包囲・

要請行動&院内集会@文科省前を行いました。

呼びかけのパンフ(PDFファイル)は、こちら

その様子は、テレビでも紹介されましたが、

国は、その声に耳を傾けるのか塞ぐのか。

脱原発へ向けて、少しずつ動き出してはいますが、

国を動かすには、さらにもっと押していかなくては

いけないだろうと思います。

小出先生がご自分の意見陳述の最後に引用された

ガンジーの「7つの社会的罪」の警告です。

「理念なき政治」

「労働なき富」

「良心なき快楽」

「人格なき学識」

「道徳なき商業」

「人間性なき科学」

「献身なき信仰」

2011-05-24 | Posted in 社会4 Comments » 

コメント4件

 ビーナス&マース | 2011.05.24 22:00

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原子力はやはり人類が手にしてはいけなかったんですかねぇ
人間にはコントロールできない存在なんでしょうか
ある知人がいってました『ダイナマイト』を開発したノーベルは『ノーベル賞』という形で人類に貢献していますが
『原子力』を開発した科学者は何もしていないって

 北村ノア | 2011.05.25 14:58

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>ビーナス&マースさん
原子力は、人間の手には負えないと思います。
人間の一生や人類の歴史は、宇宙から見ると一瞬の出来事です。
万年単位、億年単位の天体の活動において
原子力は使われるもので、
人間は本来、手を出すべきものではないと思います。

 Nico | 2011.05.25 16:40

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丁度学生時代を東京で過ごして居た当時が、チェリノブイリ事故後2年が経過をした頃で、都内で 当時の 広瀬隆さんの文献をたまたま見て・・・ いわゆる「反原発」と、訴え続けた者です。 
当時の日本は景気も今とは雲泥の差の上、私達は、やっかい物扱いを受けた過去をどうしても思い出してしまいます。
亡くなった実父が電力会社一筋の人間で、チェルノブイリ事故後に 地元の原子力発電所へ家族見学で入り、こんなに恐ろしいものを この日本というプレート上にたてているなんてと絶句してから「原発はいらない」と言い続けては・・・おりましたが、それでも。 当時の日本は私達を「原発反対者」として弾圧をかけられましたし、この事故後に亡くなった 忌野清志郎さんの 当時の「放射能はいらない、 牛乳が飲みたい」もクローズUPをされはしましたが彼はその唄を唄う為に当時のレコード会社、東芝EMIからやはり、弾圧をかけられたのです。
・・・対岸の火事の時の政府と 今の政府
・・おこってからでは遅いのです・・・
ノア様の熱心な原子力についての記事が非常に胸に響き又必ず 拝読させて頂いております。
 長文の長い・・・コメントを本当に、失礼致しました。お許し下さい。

 北村ノア | 2011.05.25 22:43

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>Nicoさん
こんにちは。コメントありがとうございます。
学生時代の頃から、原発反対を訴えられていたとは
本当にすごいことですね。
私も当時、東京の小劇場で、過疎地に原発を誘致する内容を取り扱った
演劇を見たことがあります。
当時は、(国家権力で、原発を過疎地に押しつけるなんて、怖いなぁー)
という意識くらいしか持っていませんでした。
それと、山岸涼子先生の「パエトーン」という原発の是非を世に問うた漫画も見ていましたが、
その時は、(原発は、怖い)という思いを抱きつつも、
その後、自分の人生に追われ、すっかり忘れていました。
原発事故が起きた今、警告を発してこられた方々のこれまでの活動を改めて知り、
心から敬服しています。
今の日本で、戦時下のように国家が国への反対意見を弾圧するということが、
実際に起きていたことを知り、愕然とする思いです。
と同時に、この国の本当の姿がはっきりと見えてきました。
私も、この国がこんなにひどい国だと知っていたら、
もっと違う生き方をしていたことでしょう。
今頃、この事実を知り、それを取り返すような思いで
私なりに勉強し、自分の言葉でわかりやすく周囲の人に
伝えていきたいと思っています。
もし10年後に、ガンで倒れたとしても、最後の最後まで
警告を発していきたいですね。