父のこと

父の死 その3

母や妹と葬儀について、まずは実務的なことを話しました。

次女が手際よくやってくれていたので、とても助かりました。

それから親戚やいろんな方たちが集まって、

食事したり、いろんな話をしたりしました。

会場は、ちょうどよい広さで、祭壇も思っていたよりいい感じでした。

父も、びっくりしていたことでしょう。

通夜では、いろんな方たちが遅くまでいらして下さって、

本当に感謝でした。

通夜が終わって、親戚一同、その葬儀場で泊まりました。

家は近くなんですが、ずっと父といたかったですから、

できるだけ父のそばにいるようにしました。

父の顔に触れながら、改めて父の顔を見ていると

お祖母ちゃんに似てるなぁーとつくづく思いました。

とっても痩せていたけど、私のお父さんです。

ずっと父に話しかけていました。

父は、静かに目を閉じていましたが、ふと父がうすく目を開けて

こちらを見ようとしているように見えました。

(あれ?お父さん?)

と私が下から顔を覗き込むと、目はしっかり閉じてます。

でも、それからも何回も、父がうすく目を開けて、こちらを

見ているように見えることがあって、そのたびに

(あれ?)

と何回も見直しました。

本当に、不思議でした。

私が帰ってきたことを確認しようとしているようでした。

「おかえり」

と言ってくれたのでしょう。

それから何時間か寝て、朝早く目が覚めました。

父方の親戚が、ずっと父のそばにいてくれたようです。

それからまた私は父に話しかけていました。

2012-11-09 | Posted in 父のことNo Comments »