父のこと

父の死 その4

午前9時から、親戚一同でお斎を食べましたが、

次女が体調が悪くなり、食べずにしばらく休んでいました。

葬儀に関するいろんな手続き、手配などやってくれたので、

相当、神経を使っていたのでしょう。

葬儀は、とてもよい内容だったと思います。

父も、喜んでいるでしょう。

父の遺影は、孫を抱いて幸せいっぱいに微笑んでいる

写真でした。

こちらまで、思わず笑ってしまうような写真です。

いよいよ火葬場に向かうため、棺を閉める時には、

参列者の方々が、たくさんの花を棺に入れてくれました。

私は、もう「お父さん、お父さーん」という言葉しか

出てきませんでした。

妹たちも、「お父さん、お父さん」と泣いてました。

もうすぐ蓋が閉まるという時に、

「ちょっと待って!」と言って、後ろから

父が長年お世話になっていた会社の会長さんが入ってきて、

きれいなユリの花を1本、父の胸の上に置きました。

「また一緒にやろうな!」

というようなことを言ってくれました。

父は、営業の仕事一筋でやってきましたが、この世界に

誘ってくれたのが、この方だったと聞いています。

とてもうれしかったです。

それから、火葬場へ。

妹が、「最後、お父さんと一緒におりたいやろう」

と言ってくれて、私と母が父と一緒に乗っていくことになりました。

父と最後のドライブです。

小さい頃、家族5人で車に乗って、祖父母のところへ

里帰りしていたことを思い出しました。

山に行ったり、海に行ったり、川に行ったりしました。

私たち3人姉妹は、車の中でよく歌を歌っていました。

お金はなかったけど、幸せな子供時代だったなぁー

と思います。

2012-11-10 | Posted in 父のことNo Comments »