父のこと

父の死で私が失敗したこと その1

今回、私は父の死にあたり、いくつかの失敗をしました。

私のような思いをする人が一人でもいなくなるように、

私の失敗点について、まとめておきたいと思います。

とくに、以下のような方に、ご一読頂ければと思います。

★親元から遠く離れて暮らしている

★仕事が忙しい

【1】 緊急連絡先として、携帯電話だけでは不十分です。

私は、仕事がものすごく忙しい時に母から電話があったため、

電話をとることができませんでした。

お店に電話がかかっていたら、すぐに父が危ないことを

知ることができたはずです。

そうしたら、その日の飛行機にも間に合ったでしょう。

お店の電話番号が入った名刺を渡していましたが、

家族はいつも私の携帯にかけていましたので、

思いつかなかったと思います。

携帯は、どこかに忘れてきたり、電源が切れたり、

つながらないこともありますね。

携帯電話以外の連絡のとれる電話番号を、

家族に知らせておくことです。

【2】交通機関の最終便を調べておきましょう。

車で行ける距離なら、夜中にタクシーを飛ばすこともできます。

しかし、飛行機とか新幹線でないと行けない距離にある人は、

最終便を調べておくことです。

私は、羽田→福岡間は、21時とか22時くらいまで

あるかと思いこんでいました。

今すぐに調べておいてください。

【3】親は、子供に心配をかけまいとします。

親が言うより、もっと悪い状況であることも多いと思います。

子供の立場からしても、親がそんなに悪い状況とは

信じたくないという思いもありますから、

どうしても楽観的に考えようとする傾向があります。

親は、子供を気づかって「ムリしなくていいよ」と言っても、

本当は、すぐに会いたいというのが本音でしょう。

親の思いをくみ取ってあげることが大切だと思います。

【4】複数の人から状況を聞いた方がいいです。

母は、毎日のように、私に父の病状を電話で伝えてくれましたが、

もともと説明するのがうまい方ではないですし、

とくに病院の先生からの話については、自分がよく理解できなかったり、

うまく伝えきれない部分もあったようです。

一人の人からではなく、できるだけ複数の人から状況を

聞いておいた方がよいと思います。

人の見方によっては、「危ないから、すぐに帰った方がいい」

と強く言ってくれる人もいるかもしれません。

【5】本人が葬式のことを言い出したり、「死にたい」と言い出したら、

本人が自分の死期を予感しているということです。

すぐに飛んで帰った方がいいと思います。

「死にたい」ということは、人生に絶望しているのです。

早く楽になりたいということです。

すぐにそばに行ってあげなくてはならない状況だと思います。

※次は、病気や病院に関することで長文になるため、

ここでいったん止めておきます。

(つづく)

2012-11-16 | Posted in 父のこと2 Comments » 

コメント2件

 しほ♭ | 2012.11.16 19:54

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お父様のこと残念でした...
お気落としのありませんように
同じ時期くらいでしたが
母方の祖母が亡くなりました
密葬と言うことで参加もできませんでした
車で飛ばせば行ける距離なのですが
私も祖母が亡くなる三日くらい前に母から電話が....
しかも違う話なんかして
準備できることはしておいた方が良いですよね
③の話も納得です
後ろで父がたいしたことないかもしれないから
心配掛けるな..って言ってました
有り難うございます

 北村ノア | 2012.11.17 16:34

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ありがとうございます。
お祖母さまのこと、心からお悔やみ申し上げます。
車で行ける距離であっても、実際はなかなか難しいこともありますよね。
ましてや遠距離の場合、親の死に目に会えないことは
覚悟しておく必要があったなと思います。
親が年をとってからは、できるだけ顔を見せるようにするのが、
一番の親孝行ですね。