本
竹林はるか遠く
先日、仕事から帰ってテレビをつけたら、NHKスペシャルで「知られざる脱出劇~北朝鮮・引き揚げの真実」というのをやってました。
【放送内容】
今年6月、終戦直後に北朝鮮で肉親を亡くした日本人遺族11人が、戦後68年目にして初めて慰霊の訪問を果たした。終戦のとき北朝鮮にいた日本人民間人約30万人はなかなか日本への引き揚げが許されず、飢えと寒さの中で3万数千人が死亡した。生き残った人の多くは、ソ連軍の監視をかいくぐり、大きな犠牲を出しながら「自力」で38度線を越えて北朝鮮から脱出した。一体なぜ、日本人民間人は自力脱出を強いられたのか?番組では、新発見のソ連軍内部の文書などからその謎を解明しながら、知られざる脱出劇の真実に迫ってゆく。
それで、そのことをネットで調べていたら、ハート出版から「竹林はるか遠く」という本が出版されていたことを知り、すぐに購入しました。8月15日には、新聞広告も出されたようです。→ こちら
1986年にアメリカで刊行後、数々の賞を受賞し、アメリカでは中学生の教材として採用されたそうです。邦訳が熱望されていましたが、長い間、日本で発売されるのに圧力がかかっていたようです。
【内容】
終戦直後の朝鮮半島と日本で、日本人引き揚げ者が味わった壮絶な体験を赤裸々に綴る、息もつかせぬ、愛と涙のサバイバルストーリー
大戦末期のある夜、小学生の擁子(ようこ・11歳)は「ソ連軍がやってくる」とたたき起こされ、母と姉・好(こう・16 歳)との決死の朝鮮半島逃避行が始まる。欠乏する食糧、同胞が倒れゆく中、抗日パルチザンの執拗な追跡や容赦ない襲撃、民間人の心ない暴行もかいくぐり、祖国日本をめざす。
こちらが原本です。
So Far from the Bamboo Grove
本を読んで頂ければ分かると思いますが、終戦後、朝鮮半島で日本人はソ連・朝鮮共産軍から略奪・強姦・虐殺の限りを尽くされています。それとともに、主人公の家族の友人の朝鮮人がかくまってくれたり、助けてくれたりしたことも書かれています。
朝鮮人が日本人をかくまうエピソードは、NHKの番組でも取り上げられていました。しかし、この番組の中で、日本人を襲っていたのは常にソ連兵でした。NHKが何を隠したがっているか、わかりましたでしょうか。
YouTubeに、この作品を紹介した動画がありました。
NHKの番組を見るより、こちらの本の方が真実がわかります。
ぜひ、読んでみてください。