美しい国へ

2006年、第一次安倍内閣の頃に出版された本ですが、

読んでなかったので、読んでみました。

美しい国へ (文春新書)/文藝春秋
¥767
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「リベラル」(自由主義的)とはどんな意味か。

ヨーロッパとアメリカでは受け取り方が大きく違うそうです。

以下、抜粋↓

ヨーロッパでは、王権に対して、市民が血を流しながら自由の権利を獲得し、民主主義の制度をつくりあげてきた歴史をもつことから、同じ「リベラル」でも、他者の介入を許さないという「個人主義」にちかい意味合いで使われる。これに対して、アメリカにおける「リベラル」は、社会的平等や公平の実現には政府が積極的に介入すべきであると考える、いわゆる「大きな政府」を指示する立場だ。~ 中略 ~ では、お前はどういう考えの持ち主なのか、と問われれば、わたしはこうしたアメリカでいわれる「リベラル」ではない。「保守主義」、さらにいえば「開かれた保守主義」がわたしの立場である。

というところから始まって、安倍晋三の原点が語られています。

高校の授業で担当の先生が安保条約を破棄すべきであるという立場で話をした際に、「新条約には経済条項もあります。そこには日米間の経済協力がうたわれていますが、どう思いますか」と質問、教師が話題を変えてしまった話や、デモ隊に囲まれた祖父の家での話など、興味深かったですね。

その他、日米関係やアジア外交、ナショナリズムのこと、社会保障、教育の再生のことについて、わかりやすく語られています。

ぜひ読んでみてください。

2013-01-17 | Posted in No Comments »