エンターテイメント
風立ちぬ
宮崎駿監督の「風立ちぬ」を観てきました。
零戦の設計者・堀越二郎がモデルとなっており、
そこに堀辰雄の小説のストーリーが取り込まれています。
「飛ぶ」ということにかけては、宮崎駿監督もこれまで作品の中で、
並々ならぬ情熱をかけてきたわけで、この作品の主人公と
重なる部分がありますね。
戦闘機のことはよくわかりませんが、零戦というのは、
ムダを削ぎ落したシンプルでとても美しいフォルムなのだそうです。
そう思って見てみると、たしかにそんな気がしますね。
財政も苦しい中、当時の日本が技術を結集して作ったものなのでしょう。
私は、理工系ではないので、よくわからない世界ですが、
こういう人たちが日本の技術力を支えてきたんだなぁーと思います。
大正から昭和初期にかけての人々の生活の描写は、
タイムトリップした感覚を味わえます。
この作品の絵コンテを描いた翌日に、東日本大震災が起こったそうです。
この作品も、関東大震災のシーンから始まっていくんですよね。
何か今の時代とのシンクロニシティを感じさせます。
宮崎駿監督が実在の人物を描いたのは、初めてだそうです。
そういった意味では、今までと少し違う品かもしれません。
2013-07-25 | Posted in エンターテイメント | No Comments »