社会

原発の作業員の方たち

福島原発事故収拾の作業員の方々の労働環境が

劣悪なことが指摘されていましたが、

その方々のほとんどは下請け労働者です。

今回の事故に限らず、定期検査の時など過酷な労働、

放射能の恐怖、健康被害、ピンはねによる低賃金、

事故によるケガも労災を受けないよう促されるなど、

人権的にどうかと思われる状況があるようです。

美浜原発、福島第一原発、敦賀原発で

下請け労働者として働いた日々を記録した

1979年刊行の「原発ジプシー」という本があって、

なかなか入手できずにいたのですが、

今回の原発事故を受けて、緊急復刊されました。

原発労働記 (講談社文庫)/堀江 邦夫
¥680
Amazon.co.jp

「これでは事故が起きないほうがふしぎだ」

この本の中で、下請け労働者たちによって会話されるように、

『絶対安全』とうたってきた原発が、じつは労働者による

過酷な労働と被曝という、あまりにアナログなものに

支えられてきたことが浮かび上がってきます。

事故を隠そうとする体質、安全面での問題点など、

人がやることには、やはり人間臭さが出てきます。

これだけ作業員に危険な作業をさせなくては、

原発は成り立たないという事実。

作業員の方に、これほどの犠牲をかぶせていいのでしょうか。

間違いなく命と引き換えに、仕事をしているのです。

Yahooニュースより

福島原発事故収拾を任された英雄たちの真実

また、以下のサイトでも原発で働く人々の様子が紹介されています。

原発で働く人々

日本の原発奴隷

これらの人々の命の犠牲の上に成り立っている原発は、

私はいらないと思います。

自然エネルギー等による、新たな雇用を生み出すべきです。

2011-05-20 | Posted in 社会2 Comments » 

コメント2件

 3setMEMORI | 2011.05.21 0:05

SECRET: 0
PASS:
えらーい人って自分の手を汚さずに仕事を?してますから、今後は格差がもっと開くのかなー。
自分が作業員だったなら、仕事断ったら、次の仕事がなくなると思い込んで、上司のためでなく、国家のために、やろうとするでしょう。
そして成果は、上の人のものです。
深く考えると納得いかないけれど、原発での被害が作業員におきる度に、本人と家族の気持ちを想像させられます。

 北村ノア | 2011.05.21 19:19

SECRET: 0
PASS:
>3setMEMORIさん
本当にそう思いますね。
現場の作業員の方々やご家族の気持ちを思うと、
いたたまれない気持ちになります。
作業員の方々の中には、「日本を守らなくては」と犠牲的精神で従事されている方もいると思いますし、
今後の生活の心配から、ムリして従事されている方々もいると思います。
現場の感覚と経営陣の感覚が、あまりにかけ離れているように思いますね。