父のこと

二七日(ふたなぬか)に見た夢

今日は、父の二七日(十四日)になるのですが、

不思議な夢を見ました。

ストーリーがあったのですが、忘れた部分が多くて

覚えている部分だけ書きとめておきたいと思います。

それは、こんな夢でした。

朝、起きたら、時計が11時を指していて、

(しまった! 遅刻する!)と、焦りました。

窓を開けると、外は銀世界で雪が降っています。

空は、とっても暗いです。

(あー、雪が降って、空が暗かったから、起きれなかったんだ)

と思いました。

その場所は、最初は私の部屋だったんですが、

どうやら私は船に乗っているようでした。

だれか女性が、私に向かって

「四角い部屋で、いいなぁー」

と、私の部屋のことを言っていました。

その人の部屋は、屋根裏みたいな三角の部屋でした。

3つの部屋があって、私の部屋が真ん中で、

この私の部屋だけ四角です。

両隣りの部屋は、三角の部屋でした。

船には、他にも母や妹やその他の人も乗っているようでした。

父だけ、そこにはいませんでした。

そして、トイレの方に行ってみると、

そこで赤ちゃんが、うつ伏せか何かになって、

危うく窒息しそうにしてました。

急いで、赤ちゃんを仰向けにしてあげました。

泣くのかなーと思っていたら、にこにこ幸せいっぱいに

笑っています。

髪は金髪で、女の赤ちゃんのようでした。

ところが、その船がハイジャックか何かで、

私たちは追い出される感じになりました。

とても紳士的な西洋人の船長みたいな人が、

私たち乗客を外に出しました。

私たちは、荷物をすべて船の中に置いて、

出ていかなくてはなりませんでした。

それでも母は、丸い窓から船の中に入り込んで、

荷物の整理やら赤ちゃんのことやらやっているようでした。

私は、船の上に乗っていました。

それは、いつのまにか車になっていて、

車が海の上に浮かんでいるような感じでした。

車の上に乗っていたら気づかれまいと思っていたのですが、

よく見たら、私の足がフロントガラスの前にぶら下がっている格好で、

中に乗っている人からは丸見えなのに気づきました。

運転席の窓から男が出てきて、私の手を引っぱりました。

「落ちるかもしれないぞ」

みたいなことを男は言いましたが、

私は全然、落ちる気がしませんでした。

私が落ちないとわかると、今度は水の上を後ろ向きに

その男は歩き出しました。

「俺は、こんなこともできるんだぞ」

と男は自慢げに言いました。

「ふーん、そうなんだ」

なんてくだらないと思いました。

男が車から離れていったので、その隙に車ごと

どんどん男から離れていきました。

私は、まわりの人たちに、

「みんな手伝って! この人から遠ざける方へ流して!」

と呼びかけました。

まわりには、いろんな人たちがいるようでした。

そして、なんとかその男をまくことができたようです。

それから波止場のようなところで、私は母と二人で

何かを待っていました。

私は、すぐに見つかるようにと、座る場所を変えたりしました。

そこへ何か人間ではないようなものが来ました。

手とか足とか胴体はあるのですが、顔とかはなくて、

何かインド神話みたいなイメージの、上半身は宝石とか

いろんなものでキラキラしている不思議なものでした。

私と母は、香典返しのようなものが20個くらい入った袋を、

その何かわからないものに手渡しました。

それから、その波止場から、少女が一人、旅立って行きました。

少女は自転車に乗っており、水の上を進んでいきます。

何かモーターのようなものが自転車の後ろについており、

彼女はらくらく進めるのです。

行き先は、タイとのことでした。

それから、私が目を覚ますと、朝の10時45分くらいでした。

私は、また(しまった! 遅刻した!!)と思いました。

外は、雪が降っています。

さっきよりは早く起きましたが、まだ遅刻です。

これから私は、どうやら学校のような所に行くようでした。

そこで、今度は本当に目が覚めました。

時計を見ると、7時45分。

(よかったー、遅刻じゃなかった!)

それが、今朝の本当の目覚めでした。

2012-11-11 | Posted in 父のことNo Comments » 

 

父の死 その6

次の日から2日間は、次女が車を出してくれたので、

市役所に行ったり、父の死亡に関わるいろんな手続きを

できるだけこなしていきました。

リストを作って、用事を一つずつ済ませていきます。

たしかこの日に、私が贈った部屋着を父が最後まで

着てくれていたことを知ったのでした。

父が働いていた会社にも、挨拶をしに行きました。

カーナビを頼りに、妹が運転します。

何かお菓子も買っていこうということで、

途中でどこかお店がないかな~と探しますが、

なかなかお店が見つかりません。

妹が左へ行こうと言うと、母が「いや、右の方がいい」

と言うので、そちらの道に入っていくことにしました。

少し行くと、右手に「千鳥屋」が見えてきました。

「あった、あった~音譜

ということで、お店の中に入って行きました。

そうして、店員さんが出てきたら、

「あら、北村さん!」

と言うではないですか。

以前、両親と交流があった方が、そこにいました。

「最近、このお店に来たばかりなんですよ」

「えー、ほんと! びっくりした!!」

その方は、とても子沢山で苦労された方で、

母がお米を分けたり、父がお菓子を買っていって

あげたりしたこともあったようです。

父の訃報を聞いて、驚いていました。

きっと父が、この方のことを教えてくれたんでしょう。

そんなこんなで、いろんな用事をすませて、

やりきれなかった部分については、母にいろんな手順を

説明して、私は福岡を後にしました。

2012-11-10 | Posted in 父のこと2 Comments » 

 

父の死 その5

火葬場に着き、父に最後のお別れをしました。

親族一同で飲食をしながら、待ちました。

アナウンスがあって、父の骨を拾いに行きました。

父は、痩せているから気づきにくかったですが、

けっこう骨太でした。

ずっと食べることができずに点滴だけを受けていたのですが、

牛乳は美味しいと言って、喜んで飲んでいたようです。

もともと牛乳は、よく飲んでいましたしね。

一緒に入れていたメガネは、跡形もありませんでした。

父の足のところに、何か黒くて丸い物体があって、

「これ、何!?」

と言ってましたが、どうやらメロンのようでした。

父がメロンが好きだからと、誰かが入れていたようです。

それにしても、メガネでさえ溶けてなくなってしまうくらいなのに、

こうして骨だけが残るなんて、不思議なものです。

みんなで骨を拾って、骨壷に納めました。

家に帰り着いて、仏壇の前に父の写真と骨壷を置きました。

「お父さん、小さくなったねー」

私は、父の部屋で眠りました。

夜中に目が覚めて、あまり眠れませんでした。

2012-11-10 | Posted in 父のことNo Comments » 

 

父の死 その4

午前9時から、親戚一同でお斎を食べましたが、

次女が体調が悪くなり、食べずにしばらく休んでいました。

葬儀に関するいろんな手続き、手配などやってくれたので、

相当、神経を使っていたのでしょう。

葬儀は、とてもよい内容だったと思います。

父も、喜んでいるでしょう。

父の遺影は、孫を抱いて幸せいっぱいに微笑んでいる

写真でした。

こちらまで、思わず笑ってしまうような写真です。

いよいよ火葬場に向かうため、棺を閉める時には、

参列者の方々が、たくさんの花を棺に入れてくれました。

私は、もう「お父さん、お父さーん」という言葉しか

出てきませんでした。

妹たちも、「お父さん、お父さん」と泣いてました。

もうすぐ蓋が閉まるという時に、

「ちょっと待って!」と言って、後ろから

父が長年お世話になっていた会社の会長さんが入ってきて、

きれいなユリの花を1本、父の胸の上に置きました。

「また一緒にやろうな!」

というようなことを言ってくれました。

父は、営業の仕事一筋でやってきましたが、この世界に

誘ってくれたのが、この方だったと聞いています。

とてもうれしかったです。

それから、火葬場へ。

妹が、「最後、お父さんと一緒におりたいやろう」

と言ってくれて、私と母が父と一緒に乗っていくことになりました。

父と最後のドライブです。

小さい頃、家族5人で車に乗って、祖父母のところへ

里帰りしていたことを思い出しました。

山に行ったり、海に行ったり、川に行ったりしました。

私たち3人姉妹は、車の中でよく歌を歌っていました。

お金はなかったけど、幸せな子供時代だったなぁー

と思います。

2012-11-10 | Posted in 父のことNo Comments » 

 

父の死 その3

母や妹と葬儀について、まずは実務的なことを話しました。

次女が手際よくやってくれていたので、とても助かりました。

それから親戚やいろんな方たちが集まって、

食事したり、いろんな話をしたりしました。

会場は、ちょうどよい広さで、祭壇も思っていたよりいい感じでした。

父も、びっくりしていたことでしょう。

通夜では、いろんな方たちが遅くまでいらして下さって、

本当に感謝でした。

通夜が終わって、親戚一同、その葬儀場で泊まりました。

家は近くなんですが、ずっと父といたかったですから、

できるだけ父のそばにいるようにしました。

父の顔に触れながら、改めて父の顔を見ていると

お祖母ちゃんに似てるなぁーとつくづく思いました。

とっても痩せていたけど、私のお父さんです。

ずっと父に話しかけていました。

父は、静かに目を閉じていましたが、ふと父がうすく目を開けて

こちらを見ようとしているように見えました。

(あれ?お父さん?)

と私が下から顔を覗き込むと、目はしっかり閉じてます。

でも、それからも何回も、父がうすく目を開けて、こちらを

見ているように見えることがあって、そのたびに

(あれ?)

と何回も見直しました。

本当に、不思議でした。

私が帰ってきたことを確認しようとしているようでした。

「おかえり」

と言ってくれたのでしょう。

それから何時間か寝て、朝早く目が覚めました。

父方の親戚が、ずっと父のそばにいてくれたようです。

それからまた私は父に話しかけていました。

2012-11-09 | Posted in 父のことNo Comments »